ビスケのももいろ日記

ビスケ(三十路リーマン)が、女性との甘酸っぱい思い出とか、妄想とかを書き綴った思い出帳的ブログです。

かおりとの一夜

出会い

当時、歳頃は僕が23くらい、かおりは2個下、21くらいだったと思う。かおりは短大を卒業して、就職浪人中みたいな感じだった。
北陸出身のかおりは、こっちで一人暮らし。細身で、やや長身だが、キャラはかわいい系だった。たぶん僕はかわいい系が好きなんだ。
ねこっ毛な感じのやわらかい髪が長かった。

かおりとの出会いも、お呼ばれの合コンだった。4対4の一番端っこの向かい席ではじめに対面で座った僕らは、かなり初期段階から意気投合。他の6人をそっちのけで2人の世界にどっぷりでイチャつくという、大変迷惑な感じで、瞬時に仲良くなった。

その他の6人の方から、「なんなのあいつら」って聞こえたような気もする。

一応アホみたいなフォローをしておくと、僕はコンパでは幹事をやることが多かったので、基本は周りに気を遣って、なるべく全員が楽しくすごせるように動くようにしていた。

しかし、ホントにその一回のコンパだけは、完全に2人で別世界にトリップしてしまった。超たのしかった。

そのときは、「元彼に浮気されて、気付くと、私が浮気相手になりさがってた。(最近のこと)」「もう男は信じられん。」みたいな話を、ボディタッチ多めで繰り出すという高等テクニックで翻弄されていたのを覚えてる。

後日知ったことだけど、コンパの次の日、別の参加女子から、かおりに下のようなメールがあったらしい。申し訳なかった。(それを僕にリークするかおりもコワいというか狡猾な感じがするが。。)

女子X「昨日はお疲れ。いやぁ、昨日のかおりんはすごかったね!モテる女子のテクニックみたいのを学ばせてもらったって感じ。ロックオンのがっちり感ハンパないね♪勉強になったわぁ」

かおりとの一夜

そんな感じだったので、コンパ後は他女子とは連絡先も交換せず、かおりとだけ連絡を取るようになった。かおりは、僕と同じで、メールの返信がめっちゃ早くて、テンポよくやり取りができたし、コンパで話したのがかなり楽しかった印象もあって、お互い高めのテンションでやり取りをしてた。

ただ、冗談ぽく「かおりん好き、付き合おうよ!」というと、「やだ!オトコは信じられん!」て即答されてた。こういうことが簡単にいえちゃうのも我々の関係性の特徴だったが、僕としては、「友だち」というよりは「恋人未満」という親密さを感じていた。

そのうち会って遊ぼうという話もしていて数日というところで、僕らはいきなり、一夜を過ごすことになる。

かおりも僕も、南関東に住んでいたが、家は近くなかった。しかしある日、僕が大学友人との旅行で、かおり宅の近くを通る機会があって、その話をしたらかおりから「だったら途中で寄ってよ!」と言ってくれたのだった。

友人と車を分乗して行った旅行の帰りに、僕はかおりん家付近で隊から離脱して、かおりと会った。すでに夜も遅い時間だったけど、ファミレスかなんかで軽く食事して、その後、クルマの中で他愛のない話をたくさんした。中身は主に、かおりの元彼がヒドイって話だった。

今思うと、かおりは相当傷心で不安定になっていたのかも知れない。明るいキャラでケロっとしているようにも見えたんだけど、「オトコなんてもういらん!」といいながら僕と会っているとか、そういう決定的な自己矛盾も起こしてしまうほどに、傷ついていたのかも、とか今思った。

ひとしきり話して、眠くなってきた。

だが、かおりは、自分の地元に深夜に僕を招いておいて、僕を部屋には上げない、という姿勢を頑なに貫いた。ガキンチョだった僕には、「どこか休めるところにいこうか。」などという発想はなく、しかたなく外で車を停めてそこで少し寝ることにした。

ここから僕は微妙に攻めた。

小さなクルマの後部座席で並んで寝たんだけど、シートはちょっとしか倒れない。
まず、手を握ってみる。…拒絶反応なし。まぁ手に触れることはコンパの時点でクリアしていた。とはいっても、その日はまだ手には触れていなかったから、一歩踏み出した感じだ。よし。

つぎ、アタマをなでる。これも拒絶されない。これも多分ちょこっとはコンパ時点でクリア済だったが、左手でかおりの右手を握り、右手でかおりの頭を撫でてると、ハグまでもう少しって感じだ。

その頃にはもう会話は途切れていた。このまま寝落ち、という危険もある。しかし次の一手を打つタイミングがない。

というところで、かおりがギリギリ聞こえるくらいの小さな声でつぶやいた。

「ちょっとさむい。」

たしか夏だったと思うけど、夜で薄着で少し肌寒かった。これをきっかけに、僕はかおりの身体を自分の身体で覆うみたいに手をまわして、ハグする格好になった。あくまでも体温の低下を防ぐためだ。

僕「これで大丈夫?」
かおり「うん。」

そのまま眠りにつき、朝になった。朝ご飯をどっかで食べて、そのあとはお互いバイトかなんかがあって、昼前には解散した。
それからも変わらず連絡は頻繁にとったが、家が遠かったこともあり、なかなか会えずにいるうちに、かおりは実家の方に帰ってしまい、結局それ以来会うことはなかった。

あるいは、かおりの方で、心境の変化というか、「いかんいかん、めっちゃ矛盾してる。自重自重!」みたいな考えが芽生えて僕と会うのを避けたのかも知れない。

振り返り

かおりは、出会ってから親密になるまでがすごく早かったし、とてもウマが合ったんだなぁと思います。ただそれも、かおりが精神的にちょっと不安定だったというのも関係している気がします。「オトコなんていらん!」と言いながらも、結局はけ口を求めていたし、それは、かおりにとっては、男じゃなきゃならなかったんじゃないかなと思います。そんなとこに、たまたま出会ったのかなぁと。

とはいえ、あれだけ親密になっておいて付き合うことができなかったという意味では、なにやってんだって感じです。不安定だけど、その分、一生懸命生きてるって感じがして、いい子だったなぁとか思います。