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ビスケのももいろ日記

ビスケ(三十路リーマン)が、女性との甘酸っぱい思い出とか、妄想とかを書き綴った思い出帳的ブログです。

夏休みはコワイよって話かな。

思い出 恋の予感 押しが弱い

こんばんは。だんだんいい感じに仲良くなってきた相手がいたとして、そのお相手に別の恋人がいたということが分かった瞬間に、どういうリアクションを取るべきなのか、というのを考えています。

大学クラスメートの伊那ちゃん

大学1年生の春学期だった。まだまだ大学生活にも慣れなくて、まだまだ落ち着かない頃の話。
1年生は、僕も含め、高校からの友だちとか先輩とかがいないと知り合いがいないので、授業でよく顔を合わせる人とかに、ちょっと勇気を振り絞って声を掛けたりとかして、徐々に知り合いを増やしていくのだった。(そうしない人もいたかも知れないけど。)

とは言っても、大教室系の授業では話しかけにくい。一番話しやすかったのは、実験の授業だった。僕は理工系の学部だったので、週1回の実験の授業があった。その授業では、12人くらいの小クラスで、二人一組、つまり6組のペアがひとまとまりとなって集まり、ペアごとに与えられた実験をこなし、次週までにレポートを提出するということをやっていた。課題とか実験内容は12人で同じものが課され、作業はペアごとにやる。レポートは個人ごとに書いて出すという感じだった。

僕のパートナーはよくできる系の男子A君だった。いいやつだった。そして、同じクラスに伊那がいた。伊那は苗字だけど、僕は心の中で伊那ちゃんと呼んでいた。多分、実際には声に出して名前を呼んだことはないと思う。。

伊那ちゃんは美人だった。目が大きくて、女優のようなはっきりした顔立ちと、肩下までの美しい黒髪が印象的だった。背は160センチくらいで、細身な感じだった。モノトーンぽい落ち着いた服がよく似合っていた。
雰囲気はちょっと控えめな感じで、たくさんしゃべるタイプでもないし、あまり自分から知らない他人に話しかけることもなさそうな感じだと思ってた。

伊那ちゃんの実験パートナーは超さえない系男子Bだった。僕はBとは話さず終わったので、中身はキレッキレかも知れなかったけど、見た目はさえない感じだったし、そういえば、伊那ちゃんも「パートナーがやる気ない」っていってたから、たぶんさえなかったんだと思う。

伊那ちゃんと話すようになるまで

実験では、作業はペア単位だから、パートナーと相談しながら進める。そういうわけでパートナーとは強制的に仲良くなったし、僕は、実験以外の授業で会っても、Aに話しかけたりするようになった。
また、実験にはコツがあるものがあったりするので、あるペアはうまくいったけど、他のとこはうまくいかない、ということもあって、そういうときは小クラスの中でペアの垣根を越えて、教え合ったりもした。

Aはちょっと真面目すぎるところがあって、そこは僕とはぜんぜん違ったんだけど、テキトーな僕と、ちょうどいい感じに役割分担ができて、なんかけっこうすぐに仲良くなった。お互い、まだ知り合いがすくないところで、早くに仲良くなれたおかげかも知れない。それで、実験中も、Aと世間話しながら作業を進めたりしてた。

各ペアだいたいそんな感じで、じゃべりながらやってたんだけど、伊那ちゃんのペアだけは無言だった。僕は伊那ちゃんが気になってはいたけど、ペア横断的に話しかけるには、実験でなにかを教えてもらうという口実が必要だった。しかし、無言でやってる伊那ペアが、ちゃんとできてるのかどうかも分からないので、聞きに行けずにいた。

4回目くらいの実験の日、課題はオシロスコープでいろいろ信号を見てみよう、みたいな今考えるとふざけた課題があった。オシロスコープがなんなのかはいったん置いておきますが、とはいえ、はじめてオシロを使う人にとっては、あれが何をやってるのか、すぐに理解するのは難しいもんなんだと思う。

で、マジでオシロナイスって思ったんだけど、伊那ペアがここで、まったくオシロが使えなくて行き詰ったようだった。やばいと思った伊那ちゃんは、なんと僕のとこにヘルプを乞いに来たのだった。はじめて話した。伊那ちゃんは僕にやり方を聞くと、ニコッと笑った!かわいい!

ちなみにそのとき、伊那ペアの作業台と、うちの作業台との間には、別のペアの作業台があったので、そこを飛び越えて来てくれたのだった。なぜ僕のとこに来てくれたのか、理由は、これは推測だけど、たぶんAが優秀だというのはだいたいわかっていた、というのと、僕たちペアがいつも結構楽しげに話しながら作業してたから、話しかけやすかったのかも知れないと思ってる。(あと、これは9割方勘違いだけど、その小クラスの12人の中では、僕が一番イケメンだったかも知れない。まぁそんなんで話しかけないか。)

それからは、実験のときはちょこちょこ僕のとこにきて、実験のやり方とかを確認したりしてた。次第に僕の方からも、「順調?」みたいに声掛けることができるようになった。その小クラスでは、伊那ちゃんとまともに話が出来るのは僕だけだった。

しばらくは、僕らが話すのは実験の日だけだったが、春学期も後半のころには、なんかよく他の授業とか、キャンパスないとかでよく会って、ちょこっと話すことが多くなっていた。というか、伊那ちゃんが目がよくて、僕のことを見つけてくれた時に、声を掛けてくれるようになったのかも知れない。

外を歩く僕を伊那ちゃんは教室の窓から見つけて手を振ってくれた。僕が駆け寄ると、「もう帰り?」と伊那ちゃん。「そう。授業?」と僕。「そうなの。じゃあおつかれさまー。」みたいな、そんなホントちょっとしたやり取りなんだけど、普段控えめな伊那ちゃんが、僕に対してはニコッと笑ってくれる、それだけで十分うれしかった。

終わり

春学期の実験が終わって、テスト週間。夏休み直前に、同じようにキャンパスで伊那ちゃんに声を掛けられた。「もうすぐ夏休みだね。お達者で!」みたいな話をしたと思う。
ああ今思えば、そこで僕は連絡先を聞くべきだったし(まだ聞いていなかった)、可能なら夏休みに遊ぼうよとか誘ってみればよかった。僕は何もせず、夏休みを迎えてしまった。秋学期が始まったらまた会えるしとか思ってたんだろう。秋学期も実験のクラスは引き続きで、また伊那ちゃんと一緒のはずだ。

そして、もちろん伊那ちゃんと連絡も取れるはずもないまま、夏休みが終わって、秋学期が始まった。秋学期が始まって、実験の授業の日が来る前に、ちょっとした事件が起きた。というほどでもないんだけど。
別の授業で、学校にいった日のこと、キャンパスの角を曲がった瞬間、伊那ちゃんとバッタリ会ったのだった。ただし、隣にはでっかい男の人がいて、しっかりと手を繋いでいる。確実に彼氏だ!しかも、この感じは、サークル(テニサー)の先輩系だ!

つい、僕は、すごくびっくりした顔をしてしまった。伊那ちゃんもびっくりした顔をしていた。
そして、僕は目を逸らし、挨拶もしないで立ち去ってしまった。

その後、秋の実験の授業が始まったが、伊那ちゃんは前のように僕のとこにやり方を聞きにくることはなくなった。そして、気まずい雰囲気のまま秋の実験が終わり、それ以来伊那ちゃんと接点をもつことはなかった。

振り返り

この話で、思うことは、2つです。
ひとつは、恋愛は一種早い者勝ちゲームだなぁってことです。相手のことを世界で一番好きでも、仮に相手から世界で一番好きと思われていたとしても、2番目の恋敵が先にアタックして受け入れられてしまえば、もう自分はかつての2番手に勝てない。焦っても失敗するだけですが、じっくりゆっくり攻めようとしても、かっさらわれてしまいます。必要に応じて、ラッシュを掛けるとかやらなきゃいけないときがあるんだなぁと思います。

もう一つは、仮にかっさらわれちゃったなら、次は、したたかに奪い返すことを狙うように、すぐに切替なくちゃいけないなぁということ。彼氏といることにバッタリしたときに、ウソでも余裕のそぶりで、「おお、伊那ちゃん久しぶり!あ、お隣は彼氏さんですかー??伊那ちゃん超美人だから羨ましいですぅぅ」とか言っておいて、そのあとも友だち関係を良好に保ちつつ、チャンスを狙えばよかったなぁと思います。といっても、実際とっさにビックリしないというのは難しかったかなぁと思いますが。。。

また、別のシナリオとしては、もうバッタリしてビックリしてショックなとこも見せちゃったんだから、開き直って「好きだったんです」という態度を取るとかですかね。その次に会ったときに、「あれ彼氏?ちょっと僕ショックうけちゃて、へんな感じになってごめん。」とか言えればよかったかも。

あと、夏休みってコワいって思いました。夏休み、休んでちゃダメですよ!